華やかな世界で注目されたい!
私、仕事もプライベートも困ったことないんで!

赤坂の街をヒールで颯爽と歩く女——金子麻美。毎日髪を巻き、黒や赤、青といった主張の強い色合いの服を纏い「決めまくり」な姿で出社する彼女はそう、「良い格好しい」なのだ。「大学ではスペイン語を専攻していたんですが語学を活かす職には就かず、キラキラしたものが好きというだけの理由で新卒でジュエリー業界に。そこでは最終的に店長を任されました。語学をやっていたのになんで販売?とよく聞かれるのですが、単純に好きなことを仕事にしたかったですし、一見繋がりのない経験も後々活きてくるかなと思ったからです。それに、変わってると思われたほうが注目度も上がりそうじゃないですか?」。長い髪をかきあげながらそう語る彼女はさも自信ありげな様子で、器用になんでもそつなくこなしそうに見える。想像するに、仕事だけでなくプライベートも順風満帆で、困ったことなどなかったのではないだろうか。

「良い格好しい」で「気にしい」?!
25の夜に気づいた自分本位だった私

「実は25歳の時、尽くしに尽くした彼氏にこっぴどくフラれたんです!衝撃でしたね。自分はこんなに尽くしてるのに、どうしてフラれたの?と、当時は原因がわからず悩みに悩みました」。そしてある時、悩みに悩んだ末に彼女は気づく。自分のしていたことは、自分本位なことばかりだった、と。その頃、仕事でも店長になって数年が経っていたが、仕事でも上手くいかないことが起こっていた時期で、精神的にもかなりしんどかったという。「今になっては恥ずかしい話ですが、理想を追い求めるあまり、メンバーに対して自分本位になっていたんだなと思います。気持ちに余裕もなく、自分の思いを優先してきてしまったんだなと気づけました」。そして自分の言動が相手にどう映るかを強く考えるようになり、これからはもっと周りを気にしよう。敏感になろう。と考えたのだ。そう、金子は周りから嫌われないために「良い格好しい」であり、「気にしい」なのだ。相手から見て失礼がないか、不快にならないかを常に気にしている。だからこそ、毎日決めまくりな格好で出社し、常に周りの行動を見て動いているのだ。

─で、どうあり隊?

「 周り、見つ 」ヅケテいこうぜ!
小さなことも見逃さない自分でありたい。

「気にしい」ということは、それだけ周りをよく見ているということだ。そして、人より何かに気付くのが早いということでもある。それは彼女の日常や仕事をする姿を見ているとよくわかる。例えばチャット機能でメッセージを送ればだいたい30秒で反応が返ってくるし、メールも3分で返ってくる。今は自粛期間でなかなか機会がないが、飲み会の席でも空のグラスに気づく彼女のスピードは尋常ではない。それくらい常にアンテナを張っていて、人の顔色を伺うからこそ、スピーディなのだ。「そういう部分を見てくれている人が、いつの間にか評価してくれていて、『デキル女』のイメージがついちゃうみたいです」。そう言って大きな声で笑う彼女。「今後はこの会社で、様々な個性を受け入れて大切にできる、懐の深い採用担当になりたいですね」