vol.4 稲葉マンション管理士事務所 マンション夢設計代表 稲葉 早苗 氏

適切なコンサルティングでマンションの組合運営を支援する、マンション夢設計「稲葉マンション管理士事務所」を経営する稲葉早苗氏が、当社にて管理規約の見直しをテーマとしたセミナーを開催いたしました。

稲葉早苗(いなば・さなえ) 稲葉マンション管理士事務所/マンション夢設計代表
稲葉行政書士事務所代表
NPO法人マンション生活支援センター理事長
不動産、保険、金融に従事し、幅広い知識で積極的に管理組合をサポートする。
マンション管理士に対し独自の研修を行なっており、実務能力に秀でた信頼のできるマンション管理士を育てる「有限責任事業組合マンション管理士プロフェッショナルパートナーズ」(プロナーズ)の理事も務める。

理解度にバラツキがある管理規約

管理規約は、適正なマンション管理を行なうための基本ルールです。それぞれのマンションに合わせて作られていることはもちろん、区分所有者のほか、賃借人なども含めて、マンションにお住まいの方々にしっかりと理解され、有効に運用されていることが望ましい姿です。
しかしながら、区分所有者の方々にもまだまだそのようなご理解が少なく、理事など役員経験者や一部のマンション管理に熱心な方だけが理解されていることも多く、一般の居住者の方は管理規約にどのようなことが書かれているかもあまりご存知でない場合も多いようです。
また内容の理解度もバラツキがあり、住む人それぞれが、各自の立場で都合良く解釈するような場合もあるようです。

実情に合わせた管理規約変更の必要性

管理規約は、作成された時の法律や社会環境等に大きな影響を受けているものですので、それらの環境の変化やお住まいの方々の意識の変化などに伴い、実情に合わせて変更されることが適正と言えます。
しかし中には、竣工してから一度も管理規約の変更がなされずにいた結果、その後の法改正に対応していない場合や、住む人の実情とは合わなくなってしまって いるマンションも見うけられます。これでは管理規約は形骸化してしまいます。お住まいの方々の意識や理解を深めるためにも、国土交通省が作成したマンショ ン標準管理規約を参考のうえ、全体的な見直しをされることをおすすめいたします。
マンション標準管理規約は、マンション生活の実情や住む人のニーズに合わせて、窓ガラスの交換・改良工事などについて規定を設けるなどマンション生活に必 要な管理規約についての標準形を示したものです。この標準規約は2004年に制定されたもので、現在も国土交通省が中心となって見直しが行われています。

「活きた管理規約」作りのすすめ

管理規約の変更は、理事会や専門委員会で検討していることがほとんどですが、本当に良い管理規約を作成するには、検討した内容を組合員やお住まい方々に投 げかけ、意見を募るなど、多くの意見交換を行なって、「みんなでつくる」ことが理想ではないかと思います。理事会や専門委員会の方々には労力のいることで すが、1人2人と理解者を増やしていくことは後々、実際に管理規約が運用された場合を考えると、大変価値のあることと考えています。
住む人の意見が集約された管理規約ができあがれば、お住まいの方々が日常から管理規約を意識して行動されるなど、「活きた管理規約」となるのではないかと 思います。検討にあたり、分からないことや専門的な知識が必要な際には、マンション管理士や管理会社を上手に利用すれば良いと思います。
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