災害が起こったら

万が一災害が発生してしまった場合、災害の種類や状況の程度によりますが、おおまかには下記の復興再生活動を行うことになります。

状態 行動
災害の発生!  

被災時及び直後

自身や家族の安全を確認しましょう。高齢者や子どもなど災害弱者のいる場合は特に気をつけましょう。
火災等が発生した場合は協力して初期消火に努めます。
建物の損壊が激しい場合は、管理組合として避難を勧告し、お住まいの皆さんがどこに避難したか把握します。
また、建物・設備の被災状況に応じて、設備の使用禁止、建物内への立入禁止等の応急措置をとるため、目視点検を実施します。

現状確認及び被害状況認定

施工会社等にマンションの被害状況の確認を依頼します。
また行政により、二次災害の防止および軽減を目的として、応急危険度判定調査が行われます。「立入禁止」「立入注意」「使用許可」などの判定が行われます。
主要構造体を対象に、復旧の可能性や詳細調査の必要性を、調査機関にて判定し、調査結果を総合的な復旧計画の資料とします。
復興への方向決定 住民説明会や総会を開催し、区分所有者の意見交換により復興再生の方向性を決めていきます。
被災の程度、利害関係者の経済状態や事情により、建て替えや再建、補修、解散などの選択をします。

マンションの被災状況の確認

被災後に行政や消防、管理会社が直ちに駆けつけられない場合があります。理事会でマンション施設等を確認する場合は、安全確認とともに応急処置などが必要となることがあります。その場合、被災している入居者同士の協力が大切となってきます。ご自身の安全を確認しながら行動するように心がけてください。

項目 確認内容
ヘルメットの着用
懐中電灯、鍵、ロープ、配置図用意
・マンション巡回時は、ヘルメットを着用するなど自己の安全を確保して筆記用具とともに必要な道具を持って巡回する。
入居者の安否確認・救出補助 ・安否確認のため、名簿により入居者情報を確認する。部屋に閉じ込められた入居者がいた場合は消防署へ連絡する。
破損、ひび割れガラスの補修 ・破損、ひび割れガラスは、安全を確保する為、ダンボール・紙などで補修する。破損箇所の落下防止に努める。
書庫・ロッカー等の安定化措置 ・横転しかかっている備品(書庫・ロッカー等)は、横に寝かせるなどして安定させる
エレベーターの使用禁止表示 ・エレベーターの中に閉じ込められている人がいないかを確認し、以降エレベーターを使用しないよう「使用禁止」の掲示をする。中に人がいる場合は、エレベーター会社及び消防署に連絡する。
下水道の機能確認 ・下水道の破断等により下水道がつまっている場合は、トイレ・流しの使用を禁止し、その旨を掲示する。
破損物の除去による通路の確保 ・破損物等で往来の妨げになっている場合は、破損物等を除去し、通路を確保する。
ガスへの対応 ・使用中に震度5相当以上の地震があるとマイコンメーターにより自動的にガスは止まる。
電気への対応 ・マンション内の受変電設備、分電盤には手を触れない。
・二次災害を防止する為、水に浸かった電気器具を使わない。
・切れた電線には絶対触れない、コンセントへ電気器具プラグを差し込まないなど、電気器具の危険について周知徹底する。
水道への対応 ・マンション内配管の漏水状況の点検。
・受水槽、高架水槽に傾きや露出配管がないか、支持金具に異常がないか等確認する。
・災害発生時、上水の供給が止まった場合は、受水槽等の水を飲料水として使用できることを確認しておく。
・断水後、給水が再開されたところは、水の色等に異常がないことを確認したうえで使用する。異常がある場合は、水道局営業所・保健所等へ連絡し指示を受け、安全が確認されるまで飲料としての使用はしない。